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2022年6月19日(日)13:30〜15:30 研究会「篆書に挑戦してみよう」

梅雨の晴れ間の午後、紫陽花が色あざやかに咲く中、6月の研究会には20名近くの会員が本部に集まりました。はじめに名誉会長の嶋田蕙窗先生より、篆書の基本筆法についての講義がありました。「現在書誌で学んでいる篆書(小篆体)の形の基本は、線の太さを均一にし、垂直水平・左右対称になるように書きます。運筆は、起筆はゆっくり穂先を巻き込んで中鋒にしてから筆を進め、終筆は軽く止まりそっと抜きましょう。」「長い線を書く時は、筆を真っ直ぐに立てて手先で書かず腕で書く気持ちで、少しスピードをつけながら筆を進めましょう。点画の交わりは一画目の線の中に二画目をしっかり突き込んで接点に空間を作らないように心がけましょう。また、解らない文字は必ず字典で確認することが大事です。」との説明があり、毎月の篆書課題を出品している会員の方も基本の筆法を再確認しました。嶋田名誉会長の準備された実技課題は6・7月の篆書課題で、白抜きされた文字を利用し、まずは筆法の確認をしながら半紙に書き上げました。新しい本部の2つのお稽古部屋をフルに使い、じっくり実技練習をするなか、先生の「筆が寝ています。もっと立てて!」「手先で書いています。腕を意識して!」との声が絶えず教室内で聞こえ、そのたびにあちこちで筆法の確認をしている方がいらっしゃいました。また普段疑問に感じていることなどを積極的に質問されている方もいらして、終了時間を忘れるくらい充実した2時間となりました。書き上げた作品は、どの作品も力強くきりっとした線になり、研究会の効果がすぐに現れたように感じられました。コロナ禍で研究会が実施できなかった2年間でしたが、今年度は感染拡大の様子を見ながらですが、会員の皆さんと一緒に勉強できる機会を増やしていきたいとの本部の意向です。


2022年6月5日(日)令和4年度 師範・雅号認定授与式(於:東京ガーデンパレス)

当木々の緑が深みを増す季節となりました。当会では年一回、一般部師範・昇段試験が実施されています。令和4年度は漢字部16名、かな部14名が師範位を取得され、15名が初段に合格し雅号を授与されました。6月5日(日)、「東京ガーデンパレス」に於いて師範と雅号の認定授与式が執り行われました。師範認定授与の部では、対面での認定証の手渡しは行われず、合格者はその場で起立し、大塚桐霞会長は漢字・かな部のお一人ずつに師範位が当会より認定されたことを読み上げられました。また雅号授与の部で会長は雅号と氏名を読み上げ、雅号を授けてくださった指導者名もご披露し、当会がその雅号を認めて許状を授けたことを読み上げられました。会長挨拶では「雅号を授与された皆さんは、今までは『習字』でしたがこれからは『書道』として『書作』という意識を持って努力しましょう。」とご自身の経験を交えて話され、師範位を取得された方には「毎月の条幅出品から解放されホッとされているでしょうが、今後は新たな目標に向かって頑張ってください。師範位資格を有すると『日本書研展』にも出品でき、更なるステップアップが期待されます。」と話されました。嶋田蕙窗名誉会長は「長く書道を続けていると、時には書くのが苦しくなることもあるでしょう。しかし長く続けてこられたのは書道が何よりも好きで、尊敬する指導者の下、切磋琢磨しながら一緒に学ぶお仲間がいたからではありませんか。好きなことを続け、経験を恐れずそれを全て糧にして魅力的な人になってください。」と締めくくられました。謝辞として師範認定代表者からは、指導者はお姉様であり長年に亘るお姉様への感謝の気持ちと、当会の先生方へのお礼の言葉が述べられました。また若々しい男性の雅号認定代表者は、祖母が指導者で小さい頃から習っていたが一時中断。数年後再開し10級から始めて今回雅号が授与され、その喜びの言葉を述べられました。最後に吉田銘霞副会長より今年度の行事等についての説明があり、12月に開催される「書心展」にも出品して欲しいと勧められました。式典後は記念写真に納まり、午後からは師範位認定者の祝賀会が催されました。会長挨拶の後、石橋柳苑名誉顧問の元気溌剌とした乾杯のご挨拶に続き、吉田副会長より「自分を信じる・いつも笑顔で・悩まない・感謝・広い視野を持つ・・・」など人生においてすぐにでも役立ちそうな7か条のご祝辞もありました。祝賀会後半は美味しいお料理を堪能しながら認定者お一人ずつの自己紹介もあり、会は終始和やかな雰囲気に包まれていました。2年ぶりの祝賀会ではありましたが、同期の絆も深まった様子に、開催して本当に良かったと思えた嬉しい1日でした。


2022年5月19日(木)〜22日(日)「第57回日本書研展」 於:上野の森美術館

上野公園の木々の緑が眩しい初夏、「上野の森美術館」で「第57回日本書研展」が開催されました。新型コロナウィルス感染者数はゴールデンウィーク後もさほどのリバウンドもありませんでしたが、感染予防対策を万全にして開催されました。
「日本書研展」は当会の漢字及びかな部において師範位以上の一門展として毎年東京・上野公園内の「上野の森美術館」にて開催しています。日頃から当会発行の月刊誌「書の心」を中心に学びながら、自身の書風を追求し研鑽を重ねた作品126点が展示されました。力強い漢字作品や、優雅な料紙に書かれた繊細なかな作品、また端正なかなの巻子作品も展示されました。「書風が偏らず、それぞれ独自の研鑽の集大成ともいえる作品が並び、今年は今まで以上に個性的でバラエティーに富んだ魅力的な展覧会でした。」という来場者からのご感想をいただきました。今回は新型コロナウィルス感染が比較的落ち着いている中での開催の為、天気の良し悪しにかかわらず連日沢山の方が来場され、合計来場者数は1100名を上回りました。ご家族や久しぶりに再会できた会員同士、お友達と共に作品を鑑賞し、会場内は終始なごやかな雰囲気に包まれていました。今後も奥深く到達点の見えない「書の道」を更に追究し、精進していきたいと思います。


2022年5月15日(日)13:30〜15:30 研究会「漢字条幅作品を創作してみよう」

新緑がひときわ美しい好季節となりました。新しい本部へ移転後、今年度初めての研究会が行われ、感染拡大防止対策としてアクリル板が設置された部屋に集まった会員は、久しぶりの講義とあって真剣な眼差しで臨んでいました。 はじめに会長の大塚桐霞先生と副会長の吉田銘霞先生より、作品づくりのための下敷のつくり方や、字典の選び方、また字典に掲載されている中でどの様な文字を選んだら良いのかなど、創作の基本について丁寧な説明がありました。 当日発表することになっていた課題は、書の心誌6月号の創作課題『青苔地上消殘暑 綠陰前遂晩涼』の白居易の14文字の漢詩でした。参加者は思い思いに辞書を引いたり、スマートフォンの字典アプリなども使ったりして、まずは鉛筆で創作の原稿を作りました。今回参加された方の中には、毎月の条幅課題や創作課題を提出されている方も多く、楷書・行書・草書・隷書など様々な書体での原案作りに取り組んでいる姿がみられました。時間の経過は早く、研究会の終了時間が迫ってきて、残念ながら実際に筆で書くことはできませんでした。しかし新しい発見もあったようで充実した2時間となりました。大塚会長より、「6月号の条幅創作部に今日の研究会の成果がいかされた作品が出品されることを期待しています。」とお話がありました。毎月の書の心誌の条幅創作部門への出品はまだまだ少数です。この勉強会をきっかけに、出品が少しでも増えることを期待しています。


2022年3月13日(日)13:30〜15:30 研究会「一般部師範昇段昇級試験添削会」

うららかな春の日差しが感じられる日曜日の午後、今年度最後の研究会が行われました。 4月に実施される師範・昇段昇級試験に向けての最終の添削会です。年明けからの新型コロナウィルスの感染拡大のため、今年度は1月の支部長勉強会、2月の添削会とも郵送添削による開催となりました。唯一直接指導が受けられる添削会ということもあり、コロナ禍がおさまらない中でしたが、お弟子さんの作品をお持ちになり添削を希望される支部長先生や会員の方が来所されました。添削担当の役員の先生は1枚1枚丁寧に朱を入れてくださり、ご指導くださいました。前回に郵送添削していただいた後、かなり書き込まれてとても良くなった作品をお持ちになった方もいらっしゃいますが、まだ誤字にみられるような作品も多々ありました。締め切りまでのあと半月、更に書き込んで全員合格を目指して頑張りましょう。


2022年1月23日(日)10:00〜16:00 研究会「第57回書研展下見会」

冬の寒さが一層厳しいこの季節、本部に於いて「第57回日本書研展」の下見会が行われました。「日本書研展」は本会の漢字およびかな部において師範位以上の一門展として上野の「上野の森美術館」で毎年開催されています。
新型コロナウィルス第6波、オミクロン株の感染拡大が報じられる最中、下見会は予約制で密にならない様に予定が組まれました。どの机にもアクリル板がしっかり設置され、直接作品を本部に持参された会員にはマスクを着用して入り口で体温測定と手の消毒をお願いし、下見会は徹底した感染予防対策を取りながら行われました。何種類かの試作品を持参して相談される方、かなり書き込まれた作品を持参された方、生徒さんの作品をたくさん抱えた支部長先生など、間が途切れることなく下見が続きました。ご指導の先生は作品についてのアドバイスや誤字などがないかのチェックなど、字典を開きながらひとりひとり時間をかけて丁寧にご指導くださいました。下見を終えた会員は書研展係から提出書類を確認してもらい、表具等についても相談もされていました。このコロナ禍中でも、皆様のご協力により作品数が減少することなく開催できそうです。2月19日(土)の締切りまであと1か月、より良い作品にするために更に書き込み、5月の展覧会には更にグレードアップした素敵な作品が会場に並ぶことでしょう。大いに期待しています。


2021年12月12日(日)13:00〜15:00 研究会「小作品の作り方」

日差しの暖かい冬の日の午後、新型コロナウィルス感染状況も比較的落ち着いてきたので、研究会が久しぶりに開かれました。今回は「小作品の作り方」という内容の研究会です。5月開催予定の書研展の試作品として様々な大きさに書いた作品をお持ちになる方、どの様な作品にするかまだ迷っていて視聴のみという方もいらっしゃいました。作品を持参された参加者は、どのようなところを直したら更に良くなるか個々に相談され、ご指導に当たられた米山最高顧問からは、ひとつひとつの作品についての細かいアドバイスがありました。また、作品を創る時の注意点として、「特に草書の場合は目を引く文字を中心に持ってくる様に考えて、作品を創る事がポイントです。課題に合った作品の大きさ、縦横作品どちらにするかを決め、文字の大きさ・形・肥痩・墨量・布置などに留意し、何度も構成を変えながら練り上げることが大切です。」とのお話がありました。第六代会長 原霞峯先生のご揮毫された作品や、役員の先生方の小作品もたくさん並べられ、熱心に見入る方もいらっしゃいました。終盤、米山最高顧問より色紙2点のプレゼントがあり、くじ引きで当選した方は大喜びで研究会の場が最後には大いに盛り上がりました。久しぶりの研究会でしたが、終始和やかな雰囲気で、楽しく充実した勉強の場となりました。
1月23日(日)に時間予約制で書研展のための下見会が行われる予定です。今日参加された方の作品がどのように変化し昇華されてくるのか、期待でワクワクします。


2021年11月10日(水)〜 11月16日(火)「第56回書心展」〈於:東京都美術館〉

公園の木々が彩を増し、爽やかな青空が広がる東京・上野の「東京都美術館」で11月10日(水)から16日(火)まで「第56回書心展」が開催されました。令和2年度は新型コロナウィルス感染増加により開催が延期され、2年ぶりの開催となりました。本年は当会が創立110年にあたる為、会場には歴代会長先生の作品も展示されました。将来の書道界を担う若い世代を発掘・育成する目的で第52回から年齢が制限された16歳から23歳までの「U(アンダー)23の部」が設けられ、今年で5年目になります。年々内容が充実し、出品数も増加しています。「U23の部」を卒業した方は一般部、学審部に出品し更に大きい作品にチャレンジしています。展覧会場には漢字・かなのいろいろな書体の作品が展示され、来場者が立ち止まってじっくり眺める姿が見られました。
11月13日(土)午後、美術館の講堂にて授賞式が行われました。大塚桐霞会長は「本年は当会の創立110年の節目の年にあたる為、東京都美術館の会場で初めて初代会長 山口半峯先生から第六代会長 原霞峯先生までの作品も展示させていただきました。歴代会長先生の作品を拝見すればするほどそのオーラに圧倒されます。そして作品から感じられる気迫に、私共は少しでも近づくことができる様、更なる勉強が必要だと改めて感じました。」と話されました。米山映峯最高顧問は「2年の間、何度にも亘る新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言が出て心配していました。感染予防をしながら会の運営を続け、再び書心展を開催してくださった大塚会長および係の皆さんの決意に感動しました。今回新しく設けられた功労賞受賞の方とは、書を長く続けていたからこその幸せとは何なのか、お話がしてみたいです。(今回より周年記念の年に「学生部審査員の部」において20年以上に亘り出品された方に「功労賞」を授与することが決定されました。)また、「U23の部」の臨書作品への取り組みを見て、日本書道研究会の将来は安泰であると確信しました。」と話されました。書心大賞を受賞された神野彩宏さんは「この様な栄誉ある賞をいただき、感謝と驚きと羞恥心と感激、いろいろな感情が交錯しました。諦めたり、投げ出したりすることなく書を続けてこられたのは、日本書道研究会の先生方に恵まれたおかげです。まだまだ通過点で終わりのない書の道ですが、これからも精進して参りたいと思います。」と受賞者代表として感謝の言葉を述べられました。受賞記念写真撮影時には受賞者の方も緊張がほぐれ、一瞬だけマスクをはずし笑顔で撮影に臨みました。

役員作品 歴代会長作品
歴代会長作品
受賞作品
会場風景 授賞式
第55回書心展授賞式集合写真

2021年11月14日(日)13:00~14:00 第56回書心展ギャラリートーク
〈於:東京都美術館〉

11月10日(水)から16日(火)まで東京・上野の「東京都美術館」で開催された「第56回書心展」5日目には、各部門の最高賞受賞者とそのご指導の先生、当会役員によるギャラリートークが展示会場内で開催されました。
「U(アンダー)23の部」で新鋭賞を受賞した一澤蕙蘭さんは、新型コロナウィルス感染者の病棟で働く看護師さんで、お仕事で来場できませんでした。ご指導の嶋田蕙窗先生のお手紙によりますと、夏に感染が拡大している時期に作品を仕上げなければならず、夜勤明けなら書けるということで、夜勤明けの日の午前中にお稽古に来て、夕方まで一人で黙々と書いていたそうです。「自分の納得いくまで頑張る」という「最後まであきらめない姿勢」を生徒に教えられたとの事でした。
「一般部」で東京都知事賞を受賞した石田珠綏さんは、ご指導の大上楓綏先生、その親先生である白鳥楓琫先生を交え、台湾や中国上海での書歴のお話、普段のお稽古の様子や今回の作品についてのお話をしていただきました。
「学生部審査員の部」で書心賞を受賞された島秀明さんは、第四代会長の河合秀峯先生に子どもの頃から師事され、その当時の懐かしい少年時代のお稽古の様子を話してくださいました。今回の楷書大作「文天祥 正氣歌」も河合先生が様々な書体で書かれた詩であり、歴代会長として河合先生の作品「務本本立而道生」が展示されている本年、河合先生がお祝いしてくださっているように思えました。
「一般部鑑査員の部」で書心大賞を受賞された神野彩宏さんは、勤務先の書道部で榎本宏霞先生より書道の基本を伝授され、先生の渡米後、明石翠汀先生ご指導のもと漢字・かなの師範位を取得されました。お二人の指導者を交えて今回の作品制作の様子をお話いただきました。「ズバリあなたにとって書道とは?」という質問に「書道に集中することによってストレスが解消されます。毎日書道にかける時間を作ることが、自分の中で今日もうまく締めくくれたという一日になれるので、それが長く続けてこられた理由です。」と話されました。
最後に大塚桐霞会長から「ギャラリートークでは、受賞された皆様のお話を伺うと、本当に皆様の書道にかける熱い思いが伝わり、その長年の情熱があったからこそ、この様な作品が出来上がるのだということを実感し、感銘を受けました。」とのお話がありました。
ギャラリートークは第51回書心展から始まり今回で6回目になり、年々来場者も増加しています。来場者からは「作品制作の様子や、どの様なお稽古をしているのか話を伺うことができ、大変勉強になりました。」などの感想をいただきました。受賞者の皆様の話を伺い、やる気がアップしたところで、また次の目標に向かって努力を重ねて参りましょう。継続は力なりです!


2021年11月10日(水)~ 11月16日(火)「第55回書心学生展」

好天に恵まれた11月10日(水)から16日(火)まで、東京・上野公園内にある「東京都美術館」で「第55回書心学生展」が開催されました。令和2年度は新型コロナウィルス感染増加のため第55回展の開催が延期され、2年ぶりの開催となりました。例年夏に行われている「席書大会」は今年度中止されましたが、「席書課題部門の部」として席書大会で書く予定だった課題は、各教室で書いて出品することになりました。公募部門は第54回展よりも出品数が増え、夏の暑い中教室で何度も練習を重ねて書き上げられた公募と席書作品は、会場の壁面いっぱいに展示されました。会場に一歩踏み込んだ途端、子ども達の力強く伸びやかで、躍動感溢れる作品に圧倒され、来場者からは「堂々とした書きぶりで素晴らしいです。コロナ禍の中でご指導の先生のご苦労も大変でしたね。」などのねぎらいの言葉もいただきました。
11月13日(土)午後、美術館の講堂にて授賞式が行われました。大塚桐霞会長は「先程、副会長の吉田先生より皆さんの作品から『全集中 墨の呼吸』の気合いが伝わってきたというお話がありましたが、その集中力を高める訓練に、書道はとても役に立ちます。公募、席書の部、書心展の『U(アンダー)23の部(高校生から23歳まで)』に出品し3つ受賞した高校生も一人います。勉強や部活動などいろいろ忙しい中ですが、是非書道を長く続けて高校生になったら『U23の部』にも挑戦してください。」と話されました。嶋田蕙窗名誉会長は「皆さんは、習字の他に何か習い事をしていますか?先生も小さい時習字の他にピアノ、そろばん、ギターも習いました。でも60年以上ずっと続けられたのは習字だけです。何より習字が大好きだったからです。好きなことは長続きします。字を書くことは一生続き、学ぶ心もこの先ずっと持ち続けて欲しいです。この会は今年110歳になりました。歴史あるこの会で皆さんもおじいさん、おばあさんになるまで習字を続けてくれたら最高です!」と話されました。閉式後には緊張もほぐれたのか、ご指導の先生と揃って満面の笑みで記念撮影に臨みました。

東京都美術館 受賞作品
会場風景
授賞式
第55回書心学生展授賞式集合写真

2021年8月1日(日)研究会「書心展作品の最終添削会」

11月に東京都美術館で開催予定の「書心展」締め切りまであと1か月となりました。
8月1日、本部に於いて「書心展作品の最終添削会」が実施されました。連日猛暑が続き、東京都の新型コロナウィルス感染者が毎日3000人を越える中ではありましたが、本部は感染防止対策をしっかり取って対応しました。7月の「添削会」でアドバイスをいただいた箇所を修正して持参した方は、魅力的な作品に仕上げるにはこれからどのような点に注意して書き込めば良いかと相談されていました。また誤字に見えやすい文字がないか、書いていて自信のない箇所などを確認していただく方もいました。参加者の展覧会作品にかける情熱からは、コロナ禍にも屈しないパワーが感じられました。会長はじめ3名の先生が添削指導に当たられ、全体の構成や文字の崩し方など、一人一人の作品を細部に亘り添削しながら、展覧会作品に相応しい見応えのある作品になるよう丁寧にご指導されていました。書心展作品の最終締め切りは9月2日(木)です。まだまだ暑い日が続きますが、体調管理に十分留意して、作品制作に励みましょう。


2021年7月11日(日)13:30~15:30 研究会「書心展作品の添削会」

梅雨明けも間近の7月半ば、この時期になると当会の会員は11月に東京都美術館で開催される「書心展」の作品制作に本格的にとりかかります。その書心展の作品添削会が7月11日に本部に於いて行われました。 東京都では翌12日から4度目の緊急事態宣言が発令されますが、7か月ぶりに研究会が実施され、通信ではなく直接ご指導いただけるということで、熱心な会員の皆さんが作品をお持ちになりました。二通りの作品を書かれてどちらが良いか相談される方や、かなの臨書作品を持参され、臨書する時の注意点や、作品としての構成方法を相談される方もいらっしゃいました。添削担当の役員の先生方から丁寧なご指導と励ましの言葉をいただいた参加者からは、「もう一度構成を練り直し、来月の研究会にまた参加します。」など、意欲的な感想を聞くことができました。
次回8月1日の研究会も「書心展作品の添削会」です。9月2日が作品締め切りの為、次回の研究会は先生方から直接添削指導をしていただける最後の機会です。研究会に参加して更にグレードアップした作品を書心展に出品しましょう。


2020年2月8日(土)研修会「生誕550年記念 文徴明とその時代」(東京国立博物館と台東区立書道博物館の連携企画展)

令和元年度の研修会は、東京国立博物館と台東区立書道博物館の連携企画展の鑑賞会でした。明時代の中期に活躍した文徴明やその時代に活躍した文人たちに焦点が当てられ、国内屈指の名品が集められ、展示総数は二館合わせて133件にものぼり、文徴明生誕550年記念に相応しい展覧会でした。ある解説本には「文徴明の書に奔放な人間性の発露や強烈な個性を見出すことはできない。見出されるのは一点一画ゆるがせにしない謹厳さ、きめの細やかさである。この書風は弛まぬ努力と工夫によって獲得されたものである。」と書かれていました。古典に立脚して技法を錬磨し、天才ではないが努力家の文徴明の清雅な作風に、温厚篤実な人柄と90歳という長寿が加わり、その時代、特に蘇州における芸苑の領袖として君臨した文徴明の魅力に迫りながら、彼に影響を与えた父の友人の沈周や、彼と交遊のあった唐寅・祝允明などの書画も同時に鑑賞できました。特に書道博物館で学芸員の方はユーモア交えて説明してくださり、また質問にも豊富な知識で丁寧に受け答えされ、並べられた展示品を様々な観点から鑑賞することができました。二館に分かれて午前の鑑賞を終えた参加者は上野の「韻松亭」に全員集合し、懐石料理を堪能した後次の会場へと足を運びました。当日国立博物館では「文徴明とその時代」と題した講演会も開催され、参加者の中には聴講された方もいらして、文徴明の世界に魅了された研修会となりました。


2020年1月26日(日)13:30〜15:30「審査員勉強会・艦査員及び支部長勉強会」

令和2年最初の勉強会は、現在「書の心」誌で半紙草書課題として勉強している「懐素」の『草書千字文』の中から「徳建名立・・・24文字を臨書作品に纏める」が課題として取り上げられました。参加者からは「『草書千字文』は、字間・行間の余白のバランスの取り方が難しく、用紙に2行書きにするか3行書きにするかと苦心した。」「一文字一文字が離れていても連綿が感じられた。」などの感想が多く聞かれました。「書の心」誌でこの草書課題担当の石橋柳苑名誉顧問は、課題の他に「李白」の詩も倣書作品例として持参され、創作をする際の注意点を話されました。米山映峯最高顧問は「原帖を細かく観察すると中鋒、側筆が自在に使われ、筆が良く回転していて、線が多彩で文字の大小・肥痩もあり、魅力に溢れています。その運筆をいかに読み取って自分のものにするかが大切です。」と話され、実技の時間では「習」「因」を例に挙げ、中鋒・側筆がどこに見られるか、転折はどのようになっているかなどを説明されました。また単調な線にならないようにするためには、どのような筆遣いをすると線の肥痩が出るか、手首から先だけで描くのではなく、筆が進む方向に肘も動くように腕全体を使って書くと良いなど、生徒を指導する際にも役立つようなアドバイスもあり、充実した勉強会となりました。


2020年1月19日(日)12:30〜14:30 研究会「支部長講習会」

寒の入りとともに、寒さが一段と厳しく感じられるこの頃です。今年最初の研究会は4月に実施される師範・昇段昇級試験に向けての支部長対象の講習会でした。最初に試験担当者から試験課題提出までのスケジュールと注意事項の説明があり、次に仮名部の半紙・条幅課題作品、その後漢字部の半紙・条幅課題作品の講習が行われました。仮名部では田中金川最高顧問の参考手本が展示され、文字の選び方、構成や墨の濃淡などについて、また漢字部では陳列された支部長の課題作品を例に、半切や半紙に収まる文字の大きさ、行間、墨つぎ、落款の位置なども含めた作品構成、また間違えやすい文字や誤字に見える文字について、細部に亘り講師の米山映峯最高顧問から説明がありました。「試験課題の手本は作品性よりも書き易く、受験する生徒がこれまで勉強してきた成果が発揮できるように心掛けてお書きください。今日はみなさんが自信を持って生徒を指導できるよう疑問点は積極的に質問し、アドバイスがあればどんどん発言しましょう。」と話があると、支部長からは次々と質問の手が挙がりました。また熱心にメモを取る姿はあたかも自身が受験するような真剣そのものでした。
2月、3月の研究会は「試験課題の添削会」です。受験される会員以外にも、ご指導の先生も参加できます。細部まで丁寧な添削指導が受けられますので是非ご参加ください。


2019年7月14日(日)第54回書心学生展席書大会

関東地方は長雨で肌寒い日が続き、晴れ渡った夏空が待ち遠しい7月となりました。
日本書道研究会では毎年、夏休み直前の日曜日に「席書大会」を開催しています。今年も7月14日に「中央区立産業会館」で100名近い参加者が集まり賑やかに開催されました。
席書では幼年から高校生までが制限時間内に手本なしで課題を半切用紙(35×135cm)に2枚書き、良い方を自分で選んで提出します。毎年、参加を楽しみにしている児童、生徒もたくさんいます。大塚桐霞会長から「私も子供の頃に席書大会に参加してきました。広い会場で作品を書き上げたことは大切な思い出です。みなさんもきっと良い経験になると思います。楽しんで書きましょう。」とのお話があり、参加者たちの緊張が解れたところでいよいよ開始時間となりました。「始め」の合図で一斉に真っ白な用紙に向かいます。低学年は身体全体を使って大筆を動かし、高学年は布置や文字のバランスを確認しながら慎重に書き進みます。その姿からは、教室で手や膝小僧、足の裏まで真っ黒にしながら練習を重ねてきた様子が目に浮かぶようでした。高校生は課題の漢詩を楷書や行書で作品に仕上げ、仮名作品を書く生徒は布置を確認しているのか、真っ白な用紙を見つめながら墨を磨り、筆に墨を含ませると一気に短歌を書き上げていました。会場を後にする参加者達の顔には、学校行事や部活動などで忙しい中、熱心に練習をして本番に向かい、作品を書き上げたという達成感が溢れていました。また、公募作品もこの日受付けが締め切られました。翌15日に同会場にて席書と公募の作品の審査が厳粛に行われ、東京都教育委員会賞・全日本書道連盟奨励賞など、各賞が決定しました。
第54回書心学生展は、11月10日(日)から11月16日(土)まで上野の「東京都美術館」で一般部の第55回書心展と同時開催されます。ぜひ会場に足を運んで子供たちの元気溢れる作品をご覧ください。


2019年5月11日(土)「『書の心』600号記念式典及び新年度親睦会」
(於:東天紅上野店)

令和元年5月11日(土)に「『書の心』600号記念式典及び新年度親睦会」が上野池之端の東天紅で開催されました。『書の心』600号記念式典では大塚桐霞会長から「『書の心』は昭和44年4月から今年3月まで休むことなく出版されてきました。山口昭峯第三代会長の創刊の辞には「顔法を基調としながらも書道の発展普及のために、顔法以外の書についても、広く深く研究できるような書誌に育成したい。」とあります。現在『書の心』はこの一冊で様々な書体、書風を学ぶことが出来ます。700号、更にはその先に向けて研鑽を積み、108年間脈々と受け継がれてきた伝統ある日本書道研究会と、書道会全体の発展に取り組んでいきましょう。」というご挨拶がありました。米山映峯最高顧問は『書の心』創刊当初の先輩先生方の書に懸ける熱意と発刊に寄与されたお話をされ「基本をしっかり身につけた上で幅広く研究して、700号まで、これからの8年間を時代の変化に添いながら成長をしていきましょう。」という言葉で締めくくられました。また永年当会を支え後進の指導に当たられている全支部長には、表彰状と記念品が贈られました。

短い休憩の後、令和元年新年度親睦会が同会場で行われました。大塚桐霞会長は「新しい令和の時代とともに、支部を作り広く書道を普及させ、個人的にも新たな目標を立てて成長していきましょう。」というご挨拶がありました。嶋田蕙窗名誉会長からは「新しい時代と共に日本書道研究会も新しい若い力が育ち、会の運営、活動も幅広くなりました。これからも会の発展に協力していきましょう。」と話されました。米山映峯最高顧問の乾杯のご発声で宴が始まり、各テーブルで和やかに食事、歓談が続き、支部や参加会員の紹介もありました。更に支部長を代表して小澤榮楓先生、小林桃峯先生、島秀明先生が支部開設時の話や楽しいお仲間や教室の様子についてご披露されました。役員の先生方の作品がいただける抽選会で宴はたけなわとなり、最後に今年度の行事担当者、事務局スタッフの紹介がありました。会員一同が協力して、真摯に書を学び、この伝統ある会を一層発展させていこうという気持ちが溢れる、新元号制定の年に相応しい親睦会となりました。