トップページ
会長ご挨拶
歴代会長ご紹介
会の目的・運営・事業
支部ご紹介
展覧会
書道教室
月刊誌・出版物
イベント情報
本部所在地

2023年1月22日(日)12:30〜14:30 研究会「支部長講習会」

寒さが一段と厳しく感じられるこの頃です。先週に引き続き、今年2回目の研究会は4月に実施される師範・昇段昇級試験に向けての支部長対象の講習会です。大人数が集まるこの講習会はコロナ禍の中での開催は難しく、しばらく中止していましたが、密を避けるために千代田区内神田にある広い事務所を借りて、4年ぶりに開催されました。大塚会長の挨拶の後、早速講習が始まりました。「書の心」誌の楷書・行書・草書・かなの半紙手本揮毫担当の役員の先生が、試験課題の各書体の説明にあたられました。担当の先生からは、特に誤字に見られそうな文字や間違えやすい文字についての説明があり、支部長先生方の作品を一枚ずつ丁寧にチェックしてくださいました。更に漢字部では半切や半紙に収まる文字の大きさ、作品構成、文字の選び方についての説明もあり、かな部では行間の取り方や墨の濃淡についてもご指導いただきました。「皆さんも、この作品の中で誤字に見られるような文字を見つけたら、ご指摘ください。」と声がかかると、来場の支部長先生方からも、「こちらの作品のこの文字は大丈夫でしょうか?」など積極的に発言があり、次々と質問の手が挙がりました。生徒さんの合否に関わるので試験課題に取り組む支部長先生方の真剣さが伝わってきました。試験課題の手本は作品性も大事ですが、まずは誤字として見られるような文字もなく、受験する生徒が書き易く、これまで勉強してきた成果が存分に発揮できるような手本を書くことが重要です。最後に係の先生から、提出書類についての説明がありました。2月、3月の研究会は「試験課題の添削会」です。ご指導される支部長先生と受験される生徒さんは、共に参加できますので是非積極的に参加され、自信を持って提出できる作品に仕上がるよう期待しています。


2023年1月15日(日)10:00〜16:00 研究会「第58回書研展下見会」

冬の寒さが厳しいこの季節、本部に於いて「第58回日本書研展」の下見会が行われました。 「日本書研展」は本会の漢字およびかな部において師範位以上の一門展として「上野の森美術館」で毎年開催されています。新型コロナウィルス第8波の感染拡大が報じられる中、密を避けるため、時間予約制とし、手指消毒、検温、アクリル板設置等、徹底した感染予防対策がとられました。下見会は書研展係が先ず書類のチェックをし、担当役員の先生方により対面での作品確認が行われ、ひとりひとり時間をかけて丁寧にご指導くださいました。何種類かの試作品を持参して相談される方、お弟子さん方と数名でお見えになった支部長先生等、間が途切れることなくスムーズに下見が続きました。また出来上がり作品の表具についての相談などは、提出書類の最終確認の際に書研展係が適切に対応してくださり、会員の作品に対するこだわりも感じられました。このコロナ禍の中でも、会員皆様のご協力により作品予定数が減少することなく開催できそうです。2月10日(金)の締切りまであと1か月足らずです。より良い作品にするために更に書き込み、5月の展覧会にはしっかり書き込んだ素敵な作品が会場に並ぶことを期待しています。


2022年12月4日(日)〜 11日(日)「第57回書心展」〈於:東京都美術館〉

いちょう並木がすっかり黄金色になった上野公園内の「東京都美術館」で、12月4日(日)から11日(日)まで「第57回書心展」が開催されました。総出品数は221点で昨年より増加しました。第52回展から将来の書道界を担う若い世代を発掘・育成する目的で、16歳から23歳までの「U(アンダー)23の部」が設けられ、今年で6回目になり、年々内容が充実し、出品数も増加しています。会場には漢字・かな等のいろいろな書体の作品が展示され、来場者が立ち止まってじっくり眺める姿が多く見られました。
授賞式は12月10日(日)午後、美術館の講堂にて行われました。大塚桐霞会長は「このコロナ禍中でも、会員の皆様の努力によって出品数が増加していることは大変喜ばしいことです。特に「U23の部」で高校生の中には書心展・学生展両方に出品されている方もあり、その頑張りは素晴らしいです。」と話されました。
米山映峯最高顧問は「コロナ禍の中、展覧会開催の為に感染予防をしながら取り組んでくださった大塚会長はじめスタッフの皆さんに感謝します。また、「U23の部」はじめ若い方々の充実した作品を見て日本書道研究会の将来は安泰であると確信しました。是非やめないで書を続けてください。」と話されました。
書心大賞を受賞された藤原詩苑さんは本部虎ノ門月曜教室の石橋柳苑先生や蓑霞葉先生への感謝の言葉を述べられ、「この度の受賞は研究会で日本書道研究会の先生方に添削指導をしていただくことができ、また教室のお仲間と切磋琢磨しながら学べたお陰です。これからも精進して参りたいと思います。」と受賞者代表として感謝の言葉を述べられました。受賞記念写真撮影時には受賞者の方も緊張がほぐれ、一瞬だけマスクをはずし笑顔で撮影に臨みました。
また、授賞式後、都美術館レストランにて3年ぶりに懇親会が開催されました。大塚桐霞先生の会長挨拶、名誉顧問の石橋柳苑先生の乾杯のご発声の後、マスク会食ではありましたが、歓談しながら色彩豊かなプレート料理を楽しみました。名誉顧問の榎本宏霞先生と専務理事の新井秀菊先生からはご祝辞を賜り、さらに受賞者の方々のお話やご紹介もありました。久しぶりに会員同士の交流もでき、笑顔溢れる楽しい時間を過ごしました。

上野公園 書心展受付
役員作品 会場風景
会場風景
授賞式 懇親会
第57回書心展授賞式集合写真

2022年12月11日(日)11:00~12:00 第57回書心展ギャラリートーク
〈於:東京都美術館〉

12月4日(日)から11日(日)まで東京・上野の「東京都美術館」で開催された「第57回書心展」最終日には、各部門の最高賞受賞者とそのご指導の先生、当会役員によるギャラリートークが展示会場内で開催されました。
「U(アンダー)23の部」で新鋭賞を受賞した蜂須愛桐さんは、「あなたにとって書道とは何ですか?」という問いに「私にとって書道は宝物で、書いていると本当に楽しいです。」とキラキラした笑顔でお話されました。ご指導された大塚桐霞先生も「書きたくない時が無いのかと思う程、本当にいつも楽しそうに書いています。」と「漢詩日暦」のこの綺麗な詩を選んだ経緯を話されました。
「一般部」で東京都知事賞を受賞した小林琇邑さんは、指導者でありお母様である似鳥楓邑先生を交えてお話されました。長野県富士見町のお寺に嫁ぎ、この謝霊運の竹林の詩を読んだ時にこの土地にピッタリだったので、これを行書の作品にしたそうです。「本部の添削会に参加し、最高顧問の米山映峯先生にかなり直していただき、母にも郵送で添削してもらいました。」と感謝の言葉を述べられました。
「一般部鑑査員の部」で書心大賞を受賞された藤原詩苑さんは、現在篆刻の勉強もされ、篆書は日頃から学んでいて、今回は白居易の詩とその親友である元稹のアンサーソングを篆書で作品にされました。「私は篆書の書体の中でも小篆が好きで、3冊の篆書の字典を調べて資料を作り、間違いがないか確かめながら書いています。」と話されました。本部教室で以前ご指導された名誉顧問の石橋柳苑先生は「とにかく勉強家であり、努力をされる方です。」と、落款印の押し方を教室の後輩に指導したり、教室全体のお世話をしたり、藤原さんの教室での様子をお話くださいました。その後、名誉会長の嶋田蕙窗先生が、篆書の書き方の基本を起筆から筆の運び方、また筆の止め方、抜き方まで実演を交えてご教授くださいました。
ギャラリートークは第51回書心展から始まり今回で7回目になり、年々来場者も増加しています。受賞者の話を伺いながら、感動してやる気が出てきた方も多かったと思います。また次の目標に向かって努力を重ねて参りましょう!


2022年12月4日(日)~ 11日(日)「第56回書心学生展」

好天に恵まれた12月4日(日)から11日(日)まで、東京・上野公園内にある「東京都美術館」で「第56回書心学生展」が開催されました。まだコロナ禍が収まらない中、感染対策に気を配りながら今年の7月には3年ぶりに「席書大会」が開催されました。公募の部222作品、席書の部68作品、合わせて290作品が会場の壁面いっぱいに展示されました。会場に一歩踏み込んだ途端、子ども達の力強く伸びやかで、躍動感溢れる作品に圧倒されました。
12月10日(土)午後、美術館の講堂にて授賞式が行われました。大塚桐霞会長は「私も子どもの頃に席書大会に参加した経験がありますが、緊張しながら頑張って書いた達成感は何にもかえられないものがあります。是非長く続けて、大人になったら書心展に出品してください。」と話されました。
嶋田蕙窗名誉会長は「縁」についてご自身の師匠である第三代会長 山口昭峯先生、また第六代会長 原霞峯先生、第七代会長 田中金川先生との出会いについて話されました。「『縁』の文字の偏は糸です。この日本書道研究会に出会えたこともご縁があって糸でしっかり結ばれ、今日まで来ました。皆さんもご指導くださる先生やお教室のお仲間に出会えたことに感謝し、その「ご縁」を大事にして今後も長く書道を続けてください。」と話されました。閉式後には緊張もほぐれ、ご指導の先生と揃って満面の笑みで記念撮影に臨みました。

受賞作品 会場風景
会場風景
会場風景 授賞式
授賞式
第56回書心学生展授賞式集合写真

2022年11月13日(日)13:30〜15:30 研究会「かな半紙作品の創作」

暖かな秋の日、「かな半紙作品創作」の為の研究会が本部に於いて行われました。
今回はかな半紙作品を創作する際の基本について、専務理事の新井秀菊先生に講義していただきました。先月のかな条幅の勉強会に続き、今回も20名近くの会員が来所しました。創作課題には松尾芭蕉の俳句「古池や蛙とびこむ水の音」が取り上げられ、講師の新井先生が前もって「古池」「や」「蛙」「とび」「こむ」「水」「の」「音」をパーツに分けて書かれた紙を準備してくださり、参加者たちは、まずそれらをバラバラに切り取り、紙面でどの様な配置にするか考えて、各自半紙に糊で貼り付けました。先生は俳句のちらし方の参考例として「古池や…」と他の俳句11種類ほどお持ちくだり、参加者たちはそれを参考にしたり、自分で考えたりしながら配置した後、墨を磨って一斉に半紙に書き始めました。それからの30〜40分程の時間、室内は静まりかえり緊張感が漂っていました。その後、書きあげた作品を先生に添削していただきました。最後に参考例として「古池や…」の俳句を様々な布置で、漢字を変体仮名に変化させたものなど9種類書かれた用紙が配られました。また、毎月の競書の支部名・段級・氏号の書き方についてお話がありました。「半紙にかなの名前を書く場合は、書いた作品に合わせ、字の大きさを調整してください。漢字作品の名前を書く時の様に一番上から下まで大きく書かないで、作品の上下の空きを考え、作品の範囲内に収めるつもりで書きましょう。」これは新井先生の元師匠、土屋秀陽先生のお言葉だそうです。参加者の方からは「名前の書き方は『目から鱗』でした。まだ書き慣れないかな半紙の創作を苦労して書き、参考例をいただけて嬉しかったです。」などの感想をいただきました。お持ちくださった11種類の先生のお作品はジャンケン等して参加者の方にくださいました。4月には一般部師範昇段昇級試験があります。かなの師範試験では条幅課題の和歌を半紙でちらし書きにするという創作課題があり、今日の研究会がその創作方法のヒントになったのでは・・・と参加者の顔から確信できた研究会でした。


2022年10月16日(日)13:30〜15:30 研究会「かな条幅作品創作の基本」

穏やかな秋の日、本部に於いてかな作品制作の為の研究会が開かれました。今回はかな作品を創作する際の基本について、専務理事の白鳥楓琫先生に講義していただきました。久しぶりのかな創作についての研究会でしたので、かなに関心の高い熱心な会員が20名来所しました。白鳥先生はまず初めに古典の臨書の大切さを取り上げられて、「かなの練習方法として、古典を臨書することがとても大事です。半紙に大きく6文字位ずつ書いたり、半切を1/4縦の大きさにして書いたり、拡大した文字で練習することをお勧めします。」と話されました。先生は様々な古典を学ばれ、特に高野切第一種・第三種、関戸本古今集などでこの練習をされたとのことでした。研究会の課題である高野切第一種「ちはやぶる かものまつりの ひめこまつ よろ(づ)よふとも いろはかはらじ」を半切1/4縦に臨書して持参された参加者には、個々に添削してくださいました。研究会後半は先生からご指摘のあった箇所を意識しながら練習し、所々変体かなに変えてみるなどして創作にも挑戦しました。その後先生がこの和歌をその場で半切に書いてくださり、筆運びのリズムや緩急などを間近に見る事ができた参加者は、皆食い入るように見つめていました。そして書き終えられると同時に感嘆のため息と拍手が起きました。更に先生は創作の作品を何点かお持ちくださり、それを全員で拝見しがら変体仮名による作品の変化などを学んだ後、作品はくじ引きでいただけるということになり、みなワクワクしながらくじを引いていました。かな作品の創作は大変難しくはありましたが、熱気に溢れたあっという間の2時間でした。当会では学生部審査員に昇格するためには、漢字とかなの師範位を両方取得することが必要な条件です。その為にも漢字だけではなく、かなもしっかり学ばなければなりません。漢字とかなは全く別のものと考えがちですが、書く上での共通の要素はたくさんあります。来月の研究会も引き続きかな課題を取り上げ、専務理事の新井秀菊先生を講師にお招きして「かな半紙作品の創作」について勉強します。又新たな発見もあるでしょう。奮ってご参加ください。


2022年9月4日(日)13:30〜15:30 研究会「書心展作品の添削・選書会」

9月の声を聞くと共に朝夕心地よい風が吹くようになりました。毎年11月、東京都美術館で開催される「書心展」は今年より5年間、会期が12月4日〜11日に変更されました。その書心展出品作品の締め切りが9月15日、目前に迫り作品制作もいよいよ大詰めを迎えています。8月21日にも2回目の添削会が行われましたが、本部に来所の方、郵送された方合わせて40名程にもなり、展覧会に対する会員の意気込みの強さが感じられました。今回は3回目の添削会でしたが、仕上がった作品の選書もするということでしたので、20名の方が参加されました。1・2回目の添削会で指導を受けた箇所に気をつけて書き込み、ほぼ仕上った作品を持参された方が殆どで、全紙2枚つぎ2曲などの大作や、文字数の多い漢字や仮名の作品を書かれた方も多く見受けられました。今回のご指導は前回と同様、最高顧問の米山映峯、名誉会長の嶋田蕙窗、会長の大塚桐霞・専務理事の新井秀菊先生が担当され、細部にわたり丁寧にご指導くださいました。書心展対応の3回の研究会を終え、充実した内容の作品や出品数の増加などの期待が大いに膨らみました。9月15日の作品締め切り日までラストスパート!!!コロナ禍の中にあっても着実に努力を重ねている会員の生き生きとした様子を見て、12月の会期がとても楽しみに思えた一日でした。


2022年7月31日(日)第56回書心学生展席書大会

日本列島各地で連日猛暑が続く中、書心学生展席書大会が7月31日(日)に中央区立産業会館に於いて開催されました。2020年度は新型コロナウィルス感染の拡大で書心学生展の開催は延期され、2021年度は秋の展覧会は開催されましたが、夏に実施予定だった席書大会は中止されたため、練習してきた課題は「席書課題部門の部」として提出してもらい、公募作品と一緒に会場に展示されました。今回は3年ぶりの席書大会開催で、直前までコロナ感染者の爆発的増加で国から行動制限されるのではないかと心配していましたが、無事当日を迎えることができ安堵しました。席書の実施回数は例年の3回から4回に増やし、1回の定員を40名から半分の20名にして、密を避けるために揮毫場所も間隔を広く取りました。更に入口で手指の消毒と検温を行うなど、感染対策を十分に行って開催され、参加者は幼年から高校生まで68名でした。
席書は制限時間内に手本なしで課題を半切用紙(35×135cm)に2枚書き、自分で1枚選んで提出します。初めに大塚桐霞会長より「今はすごくドキドキしていると思いますが、紙の上に乗って筆を持つと、沢山お稽古してきたことがよみがえり、スラスラ書けると思います。落ち着いて頑張って書いてください。」とのお話があった後、会場内では緊張感がほぐれた様子が伺えました。司会の米山映樹先生より揮毫についての丁寧な説明があり、「それでは始めてください!」のかけ声で、子どもたちは一斉に真っ白な用紙に向かいました。幼年から小学校低学年は、自分の背丈より大きい紙に身体全体を使って元気よく大筆を動かしていました。高学年から中学生になると、布置や文字のバランス、さらに学年や名前の間隔にも気をつけて慎重に書き進め、高校生は課題の14文字の漢詩を楷書や行書で作品に仕上げていきました。書き終わって会場を後にする参加者達は、勉強や部活動などで忙しい中、頑張って練習をし、本番で作品を書き上げた達成感でどの顔も笑顔で溢れていました。席書大会同日、公募作品も受付が締め切られ、出品数は合計222点で、席書と合わせ展示される出品数は290点となり、このコロナ禍の中でも書心学生展の開催に向け、ご協力くださった支部長先生のお陰と会として感謝の言葉しかありません。翌8月1日に同会場にて席書及び公募作品の審査が厳粛に行われ、東京都教育委員会賞・全日本書道連盟奨励賞など、各賞が決定しました。
第56回書心学生展は、12月4日(日)から11日(日)まで上野の「東京都美術館」で一般部の第57回書心展と同時開催されます。会場に足を運んで子どもたちの元気溢れる作品の数々をご覧ください。


2022年7月10日(日)13:30〜15:30 研究会「書心展作品の添削会」

猛暑が続く中で少し暑さが弱まった日曜日の午後、第1回目の「書心展作品の添削会」が本部で行われました。毎年11月に東京都美術館で開催されている「書心展」は、今年度より5年間、会期が12月4日(日)〜11日(日)となり、締め切りは例年より2週間ほど遅くなりました。その展覧会作品を持参して来所された方、郵送で作品を送られた方など合わせて20人ほどの添削会となりました。大型の漢字作品を書かれた方、初めて自分で字典を引きながら自運作品に挑戦されたという方、かなの臨書作品をたくさん持参された方など、初回の添削会での参加者の意気込みに、展覧会係スタッフも「今年は出品数が増え見応えのある作品が多くなるのでは?」と期待が高まりました。また作品がまだ決められずいろいろ検討中で、その構想を相談されている方、かなを臨書する時の注意点や作品としての構成方法を相談される方などもいらっしゃいました。今日の添削指導は最高顧問の米山映峯・名誉会長の嶋田蕙窗・会長の大塚桐霞先生が担当され、書心展部長の吉田銘霞先生が立ち会われました。誤字や脱字が無いか一字一字読み合わせもしながら丁寧にご指導され、さらに励ましの言葉をかけていらっしゃいました。締め切りまであと二か月、参加者からは更に書き込んでより良い作品に仕上げたいという意気込みが感じられました。今年度の「書心展作品の添削会」は3回行われます。次回は8月21日(日)です。9月4日(日)は「最終添削会及び選書会」として行われ、締め切りは9月15日(木)です。夏本番の猛暑期間中の揮毫になりますが、是非頑張って書き込み、更にグレードアップした作品を書心展に出品しましょう。「心頭滅却すれば火もまた涼し」です。ただし熱中症にはご注意ください。


2022年6月19日(日)13:30〜15:30 研究会「篆書に挑戦してみよう」

梅雨の晴れ間の午後、紫陽花が色あざやかに咲く中、6月の研究会には20名近くの会員が本部に集まりました。はじめに名誉会長の嶋田蕙窗先生より、篆書の基本筆法についての講義がありました。「現在書誌で学んでいる篆書(小篆体)の形の基本は、線の太さを均一にし、垂直水平・左右対称になるように書きます。運筆は、起筆はゆっくり穂先を巻き込んで中鋒にしてから筆を進め、終筆は軽く止まりそっと抜きましょう。」「長い線を書く時は、筆を真っ直ぐに立てて手先で書かず腕で書く気持ちで、少しスピードをつけながら筆を進めましょう。点画の交わりは一画目の線の中に二画目をしっかり突き込んで接点に空間を作らないように心がけましょう。また、解らない文字は必ず字典で確認することが大事です。」との説明があり、毎月の篆書課題を出品している会員の方も基本の筆法を再確認しました。嶋田名誉会長の準備された実技課題は6・7月の篆書課題で、白抜きされた文字を利用し、まずは筆法の確認をしながら半紙に書き上げました。新しい本部の2つのお稽古部屋をフルに使い、じっくり実技練習をするなか、先生の「筆が寝ています。もっと立てて!」「手先で書いています。腕を意識して!」との声が絶えず教室内で聞こえ、そのたびにあちこちで筆法の確認をしている方がいらっしゃいました。また普段疑問に感じていることなどを積極的に質問されている方もいらして、終了時間を忘れるくらい充実した2時間となりました。書き上げた作品は、どの作品も力強くきりっとした線になり、研究会の効果がすぐに現れたように感じられました。コロナ禍で研究会が実施できなかった2年間でしたが、今年度は感染拡大の様子を見ながらですが、会員の皆さんと一緒に勉強できる機会を増やしていきたいとの本部の意向です。


2022年6月5日(日)令和4年度 師範・雅号認定授与式(於:東京ガーデンパレス)

当木々の緑が深みを増す季節となりました。当会では年一回、一般部師範・昇段試験が実施されています。令和4年度は漢字部16名、かな部14名が師範位を取得され、15名が初段に合格し雅号を授与されました。6月5日(日)、「東京ガーデンパレス」に於いて師範と雅号の認定授与式が執り行われました。師範認定授与の部では、対面での認定証の手渡しは行われず、合格者はその場で起立し、大塚桐霞会長は漢字・かな部のお一人ずつに師範位が当会より認定されたことを読み上げられました。また雅号授与の部で会長は雅号と氏名を読み上げ、雅号を授けてくださった指導者名もご披露し、当会がその雅号を認めて許状を授けたことを読み上げられました。会長挨拶では「雅号を授与された皆さんは、今までは『習字』でしたがこれからは『書道』として『書作』という意識を持って努力しましょう。」とご自身の経験を交えて話され、師範位を取得された方には「毎月の条幅出品から解放されホッとされているでしょうが、今後は新たな目標に向かって頑張ってください。師範位資格を有すると『日本書研展』にも出品でき、更なるステップアップが期待されます。」と話されました。嶋田蕙窗名誉会長は「長く書道を続けていると、時には書くのが苦しくなることもあるでしょう。しかし長く続けてこられたのは書道が何よりも好きで、尊敬する指導者の下、切磋琢磨しながら一緒に学ぶお仲間がいたからではありませんか。好きなことを続け、経験を恐れずそれを全て糧にして魅力的な人になってください。」と締めくくられました。謝辞として師範認定代表者からは、指導者はお姉様であり長年に亘るお姉様への感謝の気持ちと、当会の先生方へのお礼の言葉が述べられました。また若々しい男性の雅号認定代表者は、祖母が指導者で小さい頃から習っていたが一時中断。数年後再開し10級から始めて今回雅号が授与され、その喜びの言葉を述べられました。最後に吉田銘霞副会長より今年度の行事等についての説明があり、12月に開催される「書心展」にも出品して欲しいと勧められました。式典後は記念写真に納まり、午後からは師範位認定者の祝賀会が催されました。会長挨拶の後、石橋柳苑名誉顧問の元気溌剌とした乾杯のご挨拶に続き、吉田副会長より「自分を信じる・いつも笑顔で・悩まない・感謝・広い視野を持つ・・・」など人生においてすぐにでも役立ちそうな7か条のご祝辞もありました。祝賀会後半は美味しいお料理を堪能しながら認定者お一人ずつの自己紹介もあり、会は終始和やかな雰囲気に包まれていました。2年ぶりの祝賀会ではありましたが、同期の絆も深まった様子に、開催して本当に良かったと思えた嬉しい1日でした。


2022年5月19日(木)〜22日(日)「第57回日本書研展」 於:上野の森美術館

上野公園の木々の緑が眩しい初夏、「上野の森美術館」で「第57回日本書研展」が開催されました。新型コロナウィルス感染者数はゴールデンウィーク後もさほどのリバウンドもありませんでしたが、感染予防対策を万全にして開催されました。
「日本書研展」は当会の漢字及びかな部において師範位以上の一門展として毎年東京・上野公園内の「上野の森美術館」にて開催しています。日頃から当会発行の月刊誌「書の心」を中心に学びながら、自身の書風を追求し研鑽を重ねた作品126点が展示されました。力強い漢字作品や、優雅な料紙に書かれた繊細なかな作品、また端正なかなの巻子作品も展示されました。「書風が偏らず、それぞれ独自の研鑽の集大成ともいえる作品が並び、今年は今まで以上に個性的でバラエティーに富んだ魅力的な展覧会でした。」という来場者からのご感想をいただきました。今回は新型コロナウィルス感染が比較的落ち着いている中での開催の為、天気の良し悪しにかかわらず連日沢山の方が来場され、合計来場者数は1100名を上回りました。ご家族や久しぶりに再会できた会員同士、お友達と共に作品を鑑賞し、会場内は終始なごやかな雰囲気に包まれていました。今後も奥深く到達点の見えない「書の道」を更に追究し、精進していきたいと思います。


2022年5月15日(日)13:30〜15:30 研究会「漢字条幅作品を創作してみよう」

新緑がひときわ美しい好季節となりました。新しい本部へ移転後、今年度初めての研究会が行われ、感染拡大防止対策としてアクリル板が設置された部屋に集まった会員は、久しぶりの講義とあって真剣な眼差しで臨んでいました。 はじめに会長の大塚桐霞先生と副会長の吉田銘霞先生より、作品づくりのための下敷のつくり方や、字典の選び方、また字典に掲載されている中でどの様な文字を選んだら良いのかなど、創作の基本について丁寧な説明がありました。 当日発表することになっていた課題は、書の心誌6月号の創作課題『青苔地上消殘暑 綠陰前遂晩涼』の白居易の14文字の漢詩でした。参加者は思い思いに辞書を引いたり、スマートフォンの字典アプリなども使ったりして、まずは鉛筆で創作の原稿を作りました。今回参加された方の中には、毎月の条幅課題や創作課題を提出されている方も多く、楷書・行書・草書・隷書など様々な書体での原案作りに取り組んでいる姿がみられました。時間の経過は早く、研究会の終了時間が迫ってきて、残念ながら実際に筆で書くことはできませんでした。しかし新しい発見もあったようで充実した2時間となりました。大塚会長より、「6月号の条幅創作部に今日の研究会の成果がいかされた作品が出品されることを期待しています。」とお話がありました。毎月の書の心誌の条幅創作部門への出品はまだまだ少数です。この勉強会をきっかけに、出品が少しでも増えることを期待しています。


2022年3月13日(日)13:30〜15:30 研究会「一般部師範昇段昇級試験添削会」

うららかな春の日差しが感じられる日曜日の午後、今年度最後の研究会が行われました。 4月に実施される師範・昇段昇級試験に向けての最終の添削会です。年明けからの新型コロナウィルスの感染拡大のため、今年度は1月の支部長勉強会、2月の添削会とも郵送添削による開催となりました。唯一直接指導が受けられる添削会ということもあり、コロナ禍がおさまらない中でしたが、お弟子さんの作品をお持ちになり添削を希望される支部長先生や会員の方が来所されました。添削担当の役員の先生は1枚1枚丁寧に朱を入れてくださり、ご指導くださいました。前回に郵送添削していただいた後、かなり書き込まれてとても良くなった作品をお持ちになった方もいらっしゃいますが、まだ誤字にみられるような作品も多々ありました。締め切りまでのあと半月、更に書き込んで全員合格を目指して頑張りましょう。


2020年2月8日(土)研修会「生誕550年記念 文徴明とその時代」(東京国立博物館と台東区立書道博物館の連携企画展)

令和元年度の研修会は、東京国立博物館と台東区立書道博物館の連携企画展の鑑賞会でした。明時代の中期に活躍した文徴明やその時代に活躍した文人たちに焦点が当てられ、国内屈指の名品が集められ、展示総数は二館合わせて133件にものぼり、文徴明生誕550年記念に相応しい展覧会でした。ある解説本には「文徴明の書に奔放な人間性の発露や強烈な個性を見出すことはできない。見出されるのは一点一画ゆるがせにしない謹厳さ、きめの細やかさである。この書風は弛まぬ努力と工夫によって獲得されたものである。」と書かれていました。古典に立脚して技法を錬磨し、天才ではないが努力家の文徴明の清雅な作風に、温厚篤実な人柄と90歳という長寿が加わり、その時代、特に蘇州における芸苑の領袖として君臨した文徴明の魅力に迫りながら、彼に影響を与えた父の友人の沈周や、彼と交遊のあった唐寅・祝允明などの書画も同時に鑑賞できました。特に書道博物館で学芸員の方はユーモア交えて説明してくださり、また質問にも豊富な知識で丁寧に受け答えされ、並べられた展示品を様々な観点から鑑賞することができました。二館に分かれて午前の鑑賞を終えた参加者は上野の「韻松亭」に全員集合し、懐石料理を堪能した後次の会場へと足を運びました。当日国立博物館では「文徴明とその時代」と題した講演会も開催され、参加者の中には聴講された方もいらして、文徴明の世界に魅了された研修会となりました。


2020年1月26日(日)13:30〜15:30「審査員勉強会・艦査員及び支部長勉強会」

令和2年最初の勉強会は、現在「書の心」誌で半紙草書課題として勉強している「懐素」の『草書千字文』の中から「徳建名立・・・24文字を臨書作品に纏める」が課題として取り上げられました。参加者からは「『草書千字文』は、字間・行間の余白のバランスの取り方が難しく、用紙に2行書きにするか3行書きにするかと苦心した。」「一文字一文字が離れていても連綿が感じられた。」などの感想が多く聞かれました。「書の心」誌でこの草書課題担当の石橋柳苑名誉顧問は、課題の他に「李白」の詩も倣書作品例として持参され、創作をする際の注意点を話されました。米山映峯最高顧問は「原帖を細かく観察すると中鋒、側筆が自在に使われ、筆が良く回転していて、線が多彩で文字の大小・肥痩もあり、魅力に溢れています。その運筆をいかに読み取って自分のものにするかが大切です。」と話され、実技の時間では「習」「因」を例に挙げ、中鋒・側筆がどこに見られるか、転折はどのようになっているかなどを説明されました。また単調な線にならないようにするためには、どのような筆遣いをすると線の肥痩が出るか、手首から先だけで描くのではなく、筆が進む方向に肘も動くように腕全体を使って書くと良いなど、生徒を指導する際にも役立つようなアドバイスもあり、充実した勉強会となりました。


2020年1月19日(日)12:30〜14:30 研究会「支部長講習会」

寒の入りとともに、寒さが一段と厳しく感じられるこの頃です。今年最初の研究会は4月に実施される師範・昇段昇級試験に向けての支部長対象の講習会でした。最初に試験担当者から試験課題提出までのスケジュールと注意事項の説明があり、次に仮名部の半紙・条幅課題作品、その後漢字部の半紙・条幅課題作品の講習が行われました。仮名部では田中金川最高顧問の参考手本が展示され、文字の選び方、構成や墨の濃淡などについて、また漢字部では陳列された支部長の課題作品を例に、半切や半紙に収まる文字の大きさ、行間、墨つぎ、落款の位置なども含めた作品構成、また間違えやすい文字や誤字に見える文字について、細部に亘り講師の米山映峯最高顧問から説明がありました。「試験課題の手本は作品性よりも書き易く、受験する生徒がこれまで勉強してきた成果が発揮できるように心掛けてお書きください。今日はみなさんが自信を持って生徒を指導できるよう疑問点は積極的に質問し、アドバイスがあればどんどん発言しましょう。」と話があると、支部長からは次々と質問の手が挙がりました。また熱心にメモを取る姿はあたかも自身が受験するような真剣そのものでした。
2月、3月の研究会は「試験課題の添削会」です。受験される会員以外にも、ご指導の先生も参加できます。細部まで丁寧な添削指導が受けられますので是非ご参加ください。


2019年5月11日(土)「『書の心』600号記念式典及び新年度親睦会」
(於:東天紅上野店)

令和元年5月11日(土)に「『書の心』600号記念式典及び新年度親睦会」が上野池之端の東天紅で開催されました。『書の心』600号記念式典では大塚桐霞会長から「『書の心』は昭和44年4月から今年3月まで休むことなく出版されてきました。山口昭峯第三代会長の創刊の辞には「顔法を基調としながらも書道の発展普及のために、顔法以外の書についても、広く深く研究できるような書誌に育成したい。」とあります。現在『書の心』はこの一冊で様々な書体、書風を学ぶことが出来ます。700号、更にはその先に向けて研鑽を積み、108年間脈々と受け継がれてきた伝統ある日本書道研究会と、書道会全体の発展に取り組んでいきましょう。」というご挨拶がありました。米山映峯最高顧問は『書の心』創刊当初の先輩先生方の書に懸ける熱意と発刊に寄与されたお話をされ「基本をしっかり身につけた上で幅広く研究して、700号まで、これからの8年間を時代の変化に添いながら成長をしていきましょう。」という言葉で締めくくられました。また永年当会を支え後進の指導に当たられている全支部長には、表彰状と記念品が贈られました。

短い休憩の後、令和元年新年度親睦会が同会場で行われました。大塚桐霞会長は「新しい令和の時代とともに、支部を作り広く書道を普及させ、個人的にも新たな目標を立てて成長していきましょう。」というご挨拶がありました。嶋田蕙窗名誉会長からは「新しい時代と共に日本書道研究会も新しい若い力が育ち、会の運営、活動も幅広くなりました。これからも会の発展に協力していきましょう。」と話されました。米山映峯最高顧問の乾杯のご発声で宴が始まり、各テーブルで和やかに食事、歓談が続き、支部や参加会員の紹介もありました。更に支部長を代表して小澤榮楓先生、小林桃峯先生、島秀明先生が支部開設時の話や楽しいお仲間や教室の様子についてご披露されました。役員の先生方の作品がいただける抽選会で宴はたけなわとなり、最後に今年度の行事担当者、事務局スタッフの紹介がありました。会員一同が協力して、真摯に書を学び、この伝統ある会を一層発展させていこうという気持ちが溢れる、新元号制定の年に相応しい親睦会となりました。